【ご家族の不安を解消】犬・猫の避妊・去勢手術の流れと費用|麻酔のリスクを減らす当院の取り組み

犬・猫の避妊・去勢手術

新しくワンちゃんやネコちゃんを家族に迎えたとき、最初に迎える大きな決断の一つが「避妊・去勢手術」です。

将来の病気予防になることは分かっていても、「健康な体にメスを入れるのはかわいそう」「全身麻酔をかけるのが本当に怖い…」と、不安や迷いを抱えられるのは当然のことです。

当院(ヴァンケット動物病院 三宿動物医療センター)では、ご家族の不安に徹底的に寄り添い、
「どこよりも安全で、動物たちに痛みのない手術」を追求しています。

今回は、犬・猫の避妊・去勢手術それぞれのメリットや最適な時期、当日の流れ、費用の目安、そして一番心配な「麻酔のリスク」に対する当院の具体的な取り組みについて徹底解説します。

1. 犬・猫の避妊・去勢手術を行うメリットとおすすめの時期

男の子の去勢手術(精巣の摘出)、女の子の避妊手術(卵巣・子宮の摘出)には、それぞれ将来的に命に関わる多くの病気を高い確率で予防できるメリットがあります。

♂ 男の子(去勢手術)のメリット

● 犬の場合:

  • 前立腺肥大や精巣腫瘍などの病気予防
  • 足上げおしっこ(マーキング)の軽減
  • ドッグラン等での攻撃性、マウンティングの抑制

● 猫の場合:

  • 精巣腫瘍などの病気予防
  • スプレー行動(強い臭いの尿をかける縄張り主張)の予防
  • 発情期の大きな鳴き声、脱走衝動の抑制
♀ 女の子(避妊手術)のメリット

● 犬の場合:

  • 乳腺腫瘍の予防(初回発情前なら99%以上予防
  • 子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まる命に関わる病気)の予防
  • 発情期の体調不良や偽妊娠ストレスの解消

● 猫の場合:

  • 乳腺腫瘍の予防(猫の乳腺腫瘍は約90%が悪性のがんのため、早期手術が極めて有効です)
  • 子宮蓄膿症の予防
  • 発情期の独特な激しい鳴き声、ストレスの解消

【手術をおすすめする時期】

当院では、小型犬や猫は最初の発情を迎える前や、男の子の性行動(マーキングやスプレー行動)が定着する前である「生後6ヶ月〜8ヶ月頃」の手術を推奨することが多いです。犬種、体格や成長スピードによって最適な時期は異なりますので、まずは診察時にご相談ください。近年では犬種ごとの最適な時期のデータも出始めています。

2. 【当院のこだわり】全身麻酔のリスクを最小限に抑える4つの安全対策

「麻酔から目が覚めなかったらどうしよう…」という不安は、すべてのご家族が持たれるものです。当院では麻酔のリスクを限りなくゼロに近づけるため、人間の手術に準じた厳格な安全基準を設けています。

対策 01

事前の徹底した「術前検査」

見た目は元気でも、内臓の機能に隠れた異常がないかを調べるため、手術前に以下の検査を必ず実施します。

血液検査、血液凝固系検査、血液ガス測定、胸部・腹部レントゲン検査、胸部・腹部エコー検査、心電図、血圧測定・尿検査 など

「本当に安全に麻酔をかけられる全身状態か」を獣医師が科学的に評価します。

対策 02

一頭一頭に合わせた「オーダーメイドの麻酔プラン」

年齢、体重、犬種・猫種(特に超小型犬や短頭種など)、術前検査の結果に合わせ、最適な麻酔薬の組み合わせや量を細かく設計します。

対策 03

最新機器による「生体情報モニター」での常時監視

手術中は、高度な生体モニターを使用し、以下のバイタルサインを常に監視します。わずかな変化も見逃さない体制を整えています。

心拍数、呼吸数、血圧、動脈血酸素飽和度(SpO2)、体温、呼気終末二酸化炭素分圧(EtCO₂)
最重要・こだわり

「ペインコントロール(痛みの管理)」の徹底

「痛い」「怖い」という強いストレスは、麻酔の安定性を欠き、術後の回復を遅らせる最大の原因になります。

当院では、手術前から複数の鎮痛薬を先回りして組み合わせる「先制鎮痛およびマルチモーダル鎮痛」を行い、動物たちが痛みを感じない・目覚めたときも痛がらない手術を徹底しています。

3. 手術当日の流れ(タイムライン)

避妊・去勢手術は一泊二日のお預かりを基本としています。

ヴァンケット動物病院 入院棟
ヴァンケット動物病院 手術室

▲ 実際に入院する入院棟(左)と手術室(右)のお写真です。

💡 病院設備が気になる方は、ぜひこちらの 院内紹介ページ もあわせてご覧ください。

🐱✨
国際猫医学会(ISFM)「ゴールド認定院」の安心環境

当院は世界基準の猫にやさしい病院としてゴールド認定を受けています。デリケートな猫ちゃんが入院する場合も、ワンちゃんと完全に分離された静かでストレスのない専用環境で安心してお過ごしいただけます。

1
【前日夜〜当日朝】絶食

麻酔中の嘔吐による誤嚥(ごえん)を防ぐため、手術の8〜12時間前からはフードは与えないでください。流動食の給餌は可能な場合があります。お水は与えても大丈夫です。

2
【午前:ご来院・お預かり】

当日の体調をチェック(触診・聴診など)し、問題がなければお預かりして術前検査へと進みます。

3
【昼:手術実施】

十分な鎮痛処置と点滴を行い、安全に麻酔をかけて手術を行います。

● 去勢手術(男の子):約15分〜30分 ● 避妊手術(女の子):約30分〜1時間
4
【午後:麻酔からの覚醒・管理】

手術終了後、麻酔から完全に覚醒するまで、体温、酸素濃度、呼吸状態、心電図などをモニターします。

5
【お迎え・お引き渡し】

完全に意識が戻り、自分でごはんを食べたり歩いたりできることを確認した上で次の日退院となります。お家での過ごし方や、抜糸までの注意点をご説明します。

4. 避妊・去勢手術の費用目安

手術費用には、一般的に「術前検査代」「麻酔代」「手術代」「入院費」「お薬代」などが含まれます。体重、全身状態、遺残乳歯の有無、使用薬剤などにより費用は異なります。

♂ 男の子(去勢手術)

65,000円 〜

♀ 女の子(避妊手術)

75,000円 〜

  • 詳細な見積もりは、事前の診察時に分かりやすくご提示いたしますのでご安心ください。
  • 避妊・去勢手術は病気の治療ではないため、原則としてペット保険の適応外となります。
  • ただし、各自治体によっては「助成金(補助金)」が出る場合もありますので、事前に地域のホームページ等もご確認ください。

5. まとめ:不安なことは何でも事前にご相談ください

避妊・去勢手術は、大切な家族がこれからの長い生涯を元気で健康に、幸せに暮らしていくための「一生に一度の大切な予防医療」です。

大切なご家族をお預かりする以上、ご家族が100%納得し、安心して任せていただける状態でお預かりしたいと考えています。

「手術をすべきかまだ迷っている」「麻酔のリスクについてもっと詳しく聞きたい」
「費用の総額を知りたい」など、どんな小さな疑問でも構いません。
まずはお気軽に、事前カウンセリングを兼ねてご相談ください。

犬猫の避妊・去勢手術のご相談・ご予約 📞 03-5787-5947