SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)システム

SUBは、Subcutaneous Ureteral Bypassの略で尿管の閉塞による水腎症に対する手術法のことです。

尿管の閉塞は放置してしまうと腎臓機能の低下を招くことになるため、早期の対応が必要です。急に腎臓の数値が上がった場合には、尿管閉塞も鑑別診断に含める必要があります。

超音波検査画像です

尿管の拡張・蛇行と腎盂の拡張がみられます。尿管の閉塞所見です。

このような症例は、SUBシステム設置の対象になります。

手術中のX線検査画像です。腎臓と膀胱を人口の尿管で接続して皮下にポートを設置します。尿管を迂回して尿を流すことで、腎臓への負担を減らします。

当院では、泌尿器系の外科手術も積極的に行っています。

松原

自己紹介2

初めましてこんにちは、動物看護師の塚越と申します。

 

自己紹介をさせていただきます。

専門学校卒業後、地元の小さな動物病院で働き始めて3年目になり休診日を利用して

こちらで働かせていただいています。

 

趣味は野球、ダーツ、ゲームなどです。⚾🎮

野球はプレイするのも観戦するのも好きで、野球の話になると止まりません。(笑)

 

好きな動物は猫ですが、ここで働いているうちに爬虫類も好きになりました。🐍🐍🐍

何か爬虫類を飼ってみたいのですが、家族に反対されて飼うことができませんでした。😢

 

 

話が変わりますが、家で飼っている猫のニャオミを紹介させてください。

今年の5月から飼い始めて年齢は5ヶ月の女の子になります。

 

飼い始めの頃は一人で留守番させるのが心配で一緒に出勤していましたが、

最近は一人で留守番させています。

家に帰ると玄関までお出迎えしてくれてとてもかわいいです。😻

 

ニャオミのことをもっと知りたいって方は、塚越が受付にいるとき是非お声掛けください。

写真や面白いエピソードをたくさん持っています。

 

 

僕が出勤しているのは水曜日のみとなります。

診察券や留守電では、水曜日が休診と言っていますが通常通り診察しているので、

何かペットのことでお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

スケーリング(歯石除去)のご案内

こんにちは、獣医師の佐藤です。

今回は私が飼っている猫のスケーリングを行ったので普段どのように行っているのかお知らせしようと思います。

まず、処置前の歯の状態です。まだ2歳半ですが上の歯に歯石がついており、歯肉が赤くなっているのがわかるかと思います。いわゆる歯周病という状態です。

スケーリングを行うにあたって、まず歯科用のレントゲンで歯槽骨(歯が骨に埋まっている部分)の状態を評価します。

見た目がきれいであっても歯周病が進行していると骨が溶けてしまっていることもあるので、そういう場合は抜歯の処置が必要になります。今回抜かなければならない歯はありませんでした。

 

 

 

 

 

次に歯石がつきやすい歯周ポケット(歯と歯肉の間の隙間)の深さを確認して深い場合ははさみでカットしていきます。

そして専用の機械で歯の表面と歯周ポケットの歯石を落としていきます。

歯石を落とした後は研磨剤で表面を磨いて歯の処置は終了になります。

最近は一年に一回のスケーリングが獣医の歯科学会では推奨されていて、そうすることで死亡率が下がるとの報告もあります。

当院ではスケーリングを行う場合は、全身麻酔が必要となるので血液検査、凝固系検査、X線検査、超音波検査、尿検査など術前検査で全身状態を一通り把握したうえでの処置となります。

一年に一度、ドッグドック、キャットドックと一緒にスケーリングを行ってはいかがでしょうか?

 

自己紹介

初めまして。

今年の3月から週4日でお世話になっている動物看護師の新國と申します。

簡単に自己紹介をさせいていただきます。

以前は、5年間東京のエキゾチックアニマル専門病院で働いておりその後動物看護師の教育機関で7年間教員として働いておりました。動物看護師の職域の拡大や自身の勉強のために独立し現在は夜間救急、非常勤講師、そしてヴァンケット動物病院でお世話になっております。

飼育している動物は奇蟲、爬虫類、哺乳類合わせて45種類数百匹おります。

現在も着々と増えてきています。

受付にいるときはぜひ話しかけてください。

写真はうちで飼育しているカミンギーモニターの雷夢ちゃんです。

今後とも宜しくお願い致します。

 

ヨツユビハリネズミの診療と診療時間変更

ここ数年で、ヨツユビハリネズミの飼育頭数が増えています。

当院でも、毎日何頭もハリネズミの診察を行っています。診察にあたって、針がなかなか厄介です。採血もエコーも鎮静なしではできないので、毎回鎮静をかけることになります。

ハリネズミには口腔内疾患も多く、歯肉炎や扁平上皮癌がよく見られます。早期発見するには、鎮静下での口腔内検査が必要です。

また、雌では子宮疾患が多発するため、腹部の超音波検査が必要です。

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写真は、摘出したヨツユビハリネズミの子宮・卵巣で紡錘形細胞肉腫という悪性腫瘍でした。

ヨツユビハリネズミの病気は、まだ不明な点も多いですが、腫瘍が多発するため、早期発見が重要です。

当院では、10月から水曜日と日曜の午前中も診察を開始します。出勤する獣医師は、スケジュールをご確認ください。

エキゾチック臨床Vol.18 爬虫類の疾患と治療でました!

『エキゾチック臨床Vol.18 爬虫類の疾患と治療』がやっと刊行されました!

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私は『トカゲのクリプトスポリジウム症』『トカゲの生殖器疾患』『トカゲの抗酸菌症』『ヘビの呼吸器疾患』『ヘビの卵塞と卵管蓄卵材症』『爬虫類の腫瘍』のところを書きました。書くのは大変でしたが、本になると嬉しいですね。

興味がある方はぜひ読んでみてください。日本語の爬虫類の獣医学書としてはなかなか良い出来だと思います。学窓社から発売で16,200円です。

執筆者も、爬虫類診療の経験が豊富な先生方ばかりで、読み応えあります。

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また、機会があれば色々書きたいと思っています。

松原

 

日本獣医エキゾチック動物学会

3月21日は、日本獣医エキゾチック動物学会の症例発表会でした。
当院からは、口頭発表3題、ポスター発表3題、共同研究1題を発表しました。

「ヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)にみられた重複がんの1例」

「フェレット(Mustela putorius furo)の右心奇形を伴う肺高血圧症にシルデナフィルを使用した1例」

「プエブランミルクスネーク(Lampropeltis triangulum campbelli)の体表浸潤性腫瘍に対し広範囲拡大切除および術中カルボプラチン局所投与を行った1例」

「ボールパイソン(Python regius)の頭部の腺扁平上皮癌にネオアジュバンド化学療法を行い完全寛解となった1例」

「好酸球性白血病と診断されたヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)の2例」

「口腔内扁平上皮癌に対して、カルボプラチン局所投与を実施したヨツユビハリネズミ(Atelerix albiventris)の1例」

「病理解剖を実施した下顎の骨肉腫を認めたウサギ(Oryctolagus cuniculus)」

他院の発表からも、いろいろ学ぶことができて充実した1日でした。

今後も、獣医療の発展のため、積極的に情報発信を行いたいと思います。

 

爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会

11月25日は、爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会(SCAPARA)の第17回ワークショップに参加しました。

『フトアゴヒゲトカゲ(Pogona vitticeps)の後頭部皮下組織にできた被嚢化血腫の1例』についてポスター発表でした。今回は、フォーゲル動物病院(神戸市)の上田先生とのコラボ企画で、同じ疾病の症例をそれぞれの切り口で発表しました。

フトアゴヒゲトカゲのこの疾患は、仮性動脈瘤、偽動脈瘤、動脈瘤などと記載されますが、原因や病態に不明な点が多いです。今回の2症例は、どちらも超音波検査やCT検査で動脈との連続性が確認されているにもかかわらず、死後の病理組織検査では、動脈瘤と証明できず、被嚢化血種と診断されました。

比較的稀な疾患のため、症例数が集まりませんが、フトアゴヒゲトカゲの後頭部が腫れてきた場合には、ご紹介いただければと思います。この疾患は、病巣の破裂が起こると出血により急変する可能性があるため、早期に診断・治療を行うべきだと考えています。

松原

7月

もう7月で暑くなってきました。日本の夏は、動物にとって厳しい温度・湿度ですので、熱中症対策は大事だと思います。とくにフェレット、チンチラ、ウサギなどの高温に弱い動物は移動時の保冷を考える必要があります。

すこし前になりますが、6月11日はブラックアウト東京で「エキゾチックアニマルの外科」の講演を行いました。次回はブラックアウトさいたまスーパーアリーナで8月に講演予定です。

6月14日には、循環器のセミナーで「犬の僧帽弁閉鎖不全症における心不全治療 これまでとこれから」に参加してきました。犬の僧帽弁閉鎖不全症の治療は、ACVIMステージB2からピモベンダンという薬が推奨されるようになったので、情報をアップデートしてきました。

6月17日、18日には、日本獣医循環器学会、日本獣医麻酔外科学会、日本獣医画像診断学会の合同学会でした。学会参加は最新情報を得て仕事に還元できるため、非常に刺激になります。

6月25日はTRVAのセミナーで「奥が深い耳科学」でした。この時期、外耳炎の患者さんが多いので、こちらの情報もすぐに応用できそうです。

6月26日はHJSのセミナーで「総合診断! 消化管:食道、胃、結腸」でした。このシリーズのセミナーも最近よく参加しているのですが、画像診断、細胞診、病理組織検査のそれぞれの側面からの意見が聞けて面白いです。

6月28日はCAMICのセミナーで「画像診断医が話したいはなし 人気犬種や猫の最新CT/MRI症例報告を中心に」に参加しました。当院ではCTやMRIはCAMICなどの画像診断センターにご紹介していますが、将来的には導入したいと無謀にも考えています。都内は場所がないのと費用的な面でまだまだ現実的ではありませんが。

6月29日は動物取扱業の講習会でした。これは動物取扱業者は年に一度の受講を義務付けられています。ペットホテルをやる場合「保管」、動物の販売をする場合「販売」の登録をする必要があります。

7月1日、2日は日本獣医がん学会でした。今回は消化器型リンパ腫がメインテーマでした。猫では非常に多い疾患でフェレットでもよく見る病気です。

セミナーや学会で診療時間の変更がちょこちょこありますが、より良い獣医療を提供するために必要ですので、ご協力をお願いいたします。

麻酔セミナーと会陰尿道瘻セミナー

5月25日は、日本獣医疾病統計研究会のセミナーで「麻酔の概念に基づいた麻酔計画の立て方と局所麻酔の活用」でした。

疼痛管理については、現在関心の高い分野です。当院でも、局所麻酔、麻薬等を積極的に使用してできるだけ苦痛の少ない処置をするようにしています。

去勢手術の精巣内ブロックのお話があったのですが、精巣に針を刺すのはなんとなく気が引けます。

5月29日は、HJSのセミナーで「はじめての雄猫の会陰尿道瘻」でした。フードが進化したためか、犬猫で結石がコントロールできない症例は少なくなっていますが、どうしてもコントロールできない場合、このような尿路変更手術が有効です。

正しい手技で行うことにより、合併症を最小限にできるとのことでした。

最近ではSUBシステムや尿管ステントなどのデバイスも利用可能なので、泌尿器系の手術も以前よりやりやすくなってきています。