東京レプタイルズワールド

5/20(土)は東京レプタイルズワールドでエキゾチックアニマルの診療について講演させていただきました。45分の持ち時間だったのですが、スライドが200枚を超えてしまい、少し早口だったかもしれません。内容的には、哺乳類、鳥類、爬虫類、節足動物について、外科治療を中心にお話ししました。

5/21(日)も東京レプタイルズワールドで田園調布動物病院の田向先生の講演を聞きました。両生類・爬虫類中心のお話で興味深かったです。他院の治療を見る機会はあまりないので、勉強になりました。

当院では、珍しい動物や症例のデータが集まってくるため、機会があれば発表していきたいと思っています。次は6月のブラックアウト東京です。

明日は麻酔のセミナーに参加するため、診療時間が18時半最終受付になります。

軟部外科勉強会 第2回とこどもふれあい動物教室

先週の木曜日は、軟部外科勉強会の第2回でした。

今回は、試験開腹と縫合法の基礎についてです。試験開腹はなるべく避けたいところですが、異物が検出できないけれどもありそうな時や、画像診断で腫瘍がありそうなときなどにする機会が多いです。

つい先日も、腹腔内出血で来院した犬で、CTでも病変があまり明確に写らず、試験開腹を行いましたが、中皮腫という腫瘍でした。中皮腫は大きなできものを形成しないことがよくあります。

明日の水曜日は休診ですが、獣医師会のお仕事でこどもふれあい動物教室というイベントへ行ってきます。子供さんはウサギを触れますのでぜひいらしてください。

猫の慢性腎臓病(CKD)へのアプローチ セミナー

4月9日日曜日は、「猫の慢性腎臓病(CKD)へのアプローチ」のセミナーに参加してきました。

今月、新しく発売された、ネコの慢性腎臓病治療薬についてのセミナーです。ラプロスという商品名ですが、ベラプロストナトリウムという比較的昔からヒト用では使われているお薬です。

ベラプロストナトリウムは、イヌの肺高血圧症などで使用したことはありますが、今回はネコの慢性腎臓病を適応症としています。作用機序としては、血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用、抗血小板作用などがあり、慢性腎臓病における腎機能低下の抑制および臨床症状の改善が期待できます。

IRISステージ2~3の慢性腎臓病が適応となるため、積極的に使用していこうと思います。

このお薬は慢性腎臓病を治す薬ではないため、根治治療ではありませんが、生活の質を保ちつつ長生きしてもらうための治療オプションの一つになるかと思います。

松原

4月です。

新年度ということで、当院にも新しいスタッフが増えました。

獣医師の本郷先生と動物看護士の角さんです。また、アルバイトの動物看護士の田代さんも週に何日かお願いしています。

診察などでお会いする機会があると思いますので、よろしくお願いいたします。

今まで、X線検査の機械はCRという方式を使っていました。これは、X線をカセッテという板に照射して、それを専用の機械で読み取ることで画像をデジタル化していました。読み取りに少し時間がかかっていました。

今回、DRという方式の機械と入れ替えました。こちらは、センサーに直接X線を照射するため、直にデジタル画像が構成されます。また、画質もCRよりも優れています。

検査時間の短縮により、動物への負担も少なくなります。

 

ブラックアウト東京と軟部外科勉強会

3月24日(金)は、診療終了後に軟部外科の勉強会でした。

今回は膀胱切開術について、最新の知見や海外での標準的な治療についてお話がありました。当院では、膀胱の縫合はPDSという糸を使用して、単層連続縫合ですが、モノクリルなどの早期に吸収される糸で縫合する方法でも良いとのことでした。

また、術後のカテーテル留置については、通常必要ないようです。カテーテルは感染の原因にもなり得るため、入れないで済むのであればその方が良いかもしれません。

3月26日(日)は、ブラックアウト東京でブースを出しました。主に病気相談、便検査と虫の販売です。午後には「爬虫類の外科疾患」の講演を行いました。

雨だったのですが、たくさんの来場者で混雑していました。

ブラックアウトは次回6月に参加します。その前に5月の東京レプタイルズワールドの資料をそろそろ作らないといけません。

松原

JVSD 第28回学術講習会参加

昨日は、診療終了後にJVSD 第28回学術講習会に参加してきました。

演題は「心不全の診断と治療と僧帽弁閉鎖不全症の最新情報」でした。

心不全の診断・治療の基礎的な部分は、再確認できました。チワワは腱索断裂が起こりやすいのと、若齢でも僧帽弁の変性がある症例がいるとのことでした。

当院では、麻酔前に心臓の評価を行っていますが、1歳未満でも僧帽弁逆流がみられる症例が多数います。このような症例では、心臓バイオマーカーを測定することも有用とのことでした。NT-proBNPと心筋トロポニンIに関しては、今までも測定していましたが、ANPはあまり使用したことがなかったので、今後の使用も検討しようかと思います。ANPは心房筋の進展、NT-proBNPは心室壁の進展、心筋トロポニンIは心筋の障害で上昇します。それぞれ心臓の違う部位の障害を示しているので、理想的には全て測定し、超音波、X線、心電図、血圧などと総合して診断をすべきと考えられます。

僧帽弁閉鎖不全症の治療は、今まではACVIMのステージB2ではACE阻害剤を主体に使用していましたが、2016年のEPIC Studyという大規模な研究により、ステージB2からのピモベンダンの使用が推奨されました。この研究により、僧帽弁閉鎖不全症の治療は大きく変わっていくと考えられます。

心臓疾患は日常的に多くの症例を診ていますが、常に情報のアップデートを心がけようと思います。

松原

エキゾチックペット研究会2017年度症例発表会

3月20日(月)は、エキゾチックペット研究会2017年度症例発表会に参加してきました。

エキゾチックペット研究会は、獣医学的データの少ない、犬猫以外の動物を診る獣医師の団体です。ウサギ専門、鳥類専門など様々な獣医師が所属しています。

当院では、毎年症例発表を行っています。今年は私が2演題、須藤先生が2演題の計4演題を発表しました。

また、他院からも興味深い症例が多く発表されており、大変勉強になる会でした。

当院では、エキゾチックアニマルに関わらず犬猫でも、死後に剖検をさせていただくことが多いのですが、正確な診断・治療を行っていくためにご協力いただけると非常にありがたいと思います。得られたデータは、症例発表や論文に使用し、獣医学を少しでも進めていきたいと考えています。

松原

春の講演の予定

3月26日(日)は、ブラックアウト東京に参加します。いつも通り、会場での病気の相談と無料の便検査受付を行います。また、午後にはエキゾチックアニマルの治療についてのショートレクチャーを行います。浅草で開催ですので、お時間があればぜひ遊びにいらして下さい。

BLACK OUT!

https://www.blackout1999.com/

5月20日(土)は、東京レプタイルズワールドで講演を行います。内容は、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、節足動物などエキゾチックアニマル全般の診断・治療についてです(まだ内容作っていません)。こちらは池袋で開催です。

東京レプタイルズワールド

http://www.reptilesworld.jp/

話が難しくなりがちと指摘されたので、一般の方にも解りやすく説明できるようにがんばります。

 

アポキル錠セミナー

昨日の夜は、「アポキル錠を上手に使いこなすためのTips 効かない時のトラブルシューティングと併用療法」という企業セミナーでした。

Exif_JPEG_PICTURE

アポキル錠はオクラシチニブという成分の犬アトピー性皮膚炎に使用される薬です。痒みや炎症を誘発するサイトカインを抑制して症状を緩和します。

今までは、犬アトピー性皮膚炎に対し、ステロイド剤や免疫抑制剤が治療の中心でしたが、アポキル錠の登場により、副作用の少ない治療が可能になりました。

オクラシチニブの犬アトピー性皮膚炎への効果としては、従来のプレドニゾロンと同等の即効性と改善率が確認されています。実際に当院でも処方していますが、非常に効果的だと思います。また、長期投与での安全性も2年間まで確認されています。

しかし、注意する点もいくつかあります。オクラシチニブも免疫抑制が起こる可能性があるため、血液検査、尿検査等のモニタリングは必要とのことでした。

効果が高く、副作用の少ない夢のような薬ですが、残念ながら全ての犬アトピー性皮膚炎症例がオクラシチニブ単独で症状のコントロールができるわけではありません。犬アトピー性皮膚炎は遺伝、免疫、環境などの要因が多因子的に影響する疾患なので、食事管理、環境管理、保湿、外部寄生虫予防、ストレス軽減などの多面的治療が必要です。

 

高齢猫の体重減少

Exif_JPEG_PICTURE

昨日は、ベテリナリーシンポジウム2017 「高齢猫の体重減少 サイレントな病気の診断と治療」に参加してきました。

昨今では、ネコちゃんの寿命も延び、高齢期疾患を診断する機会も多くなっています。中でも、慢性腎臓病、甲状腺機能亢進症、慢性膵炎などは発生率も高く、複数疾患が合併することも多いです。

今回のセミナーは、そういった高齢期ネコの診断と治療について、新しい知見や再確認ができました。

5-10%の体重減少は見落としがちですが、病気の症状の可能性が高いとのことでした。このような微細な体重の変化を把握するためにも、自宅での体重測定が有用と考えられます。体重減少が見られた場合には、血液検査、尿検査、血圧測定、甲状腺ホルモン測定、画像診断、心電図などを行い、早期診断をする必要があります。

また、シニアネコでは年2回以上の総合検診が必要とのことでした。

ネコの疾患は、症状がイヌよりも分かりづらいため、早期診断・早期治療のためには健康診断が非常に重要だと思います。

実際に、健康診断時に心臓疾患や腫瘍が発見されることはしばしば経験します。症状が出る前にこれらの疾患を発見できると、治療が奏功することも多いと思います。