歯石の話

3歳以上の成犬の約80%以上が歯周病と言われています。歯周病は猫でも非常に多い病気です。

歯周病の治療には、歯石の除去が必要になります。歯石が付着してしまうと歯ブラシでは除去できないため、超音波スケーラーやハンドスケーラーなどの道具が必要となります。

また、歯周ポケット内の歯石をとることや、歯石除去後に歯の表面の研磨をすることが重要です。鎮静・麻酔なしでは、これらの処置は困難であり、無理をすれば動物にけがをさせてしまう場合があります。疼痛管理の面から考えても、麻酔下で行うべきであると考えています。

日本小動物歯科研究会 http://sa-dentalsociety.com/ が無麻酔歯石除去の危険性を掲載しています。

当院では、歯石除去は基本的に麻酔下での処置と考えています。

なによりも重要なのは、歯石除去後にハミガキを定期的に行い、きれいな状態を保つことです。歯石は48時間程度でも形成されるそうなので、1日1回以上はハミガキをできると良いと思います。

 

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