SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)システム

こんにちは、世田谷区三宿の動物病院 ヴァンケット動物医療センターです。

今回は、腎臓と膀胱を繋ぐ尿管が、尿管結石や腫瘍などによって詰まってしまった際に行うSUBという手術についてご紹介します。

SUBは、Subcutaneous Ureteral Bypassの略で尿管の閉塞による水腎症に対する手術法のことです。

尿管の閉塞は放置してしまうと腎臓機能の低下を招くことになるため、早期の対応が必要です。急に腎臓の数値が上がった場合には、尿管閉塞も鑑別診断に含める必要があります。

超音波検査画像です

尿管の拡張・蛇行と腎盂の拡張がみられます。尿管の閉塞所見です。

このような症例は、SUBシステム設置の対象になります。

手術中のX線検査画像です。腎臓と膀胱を人口の尿管で接続して皮下にポートを設置します。尿管を迂回して尿を流すことで、腎臓への負担を減らします。

当院では陽圧手術室を完備し、泌尿器系の外科手術も積極的に行っています。

尿管結石などでお困りの際はお気軽にご相談ください。

松原

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