病気を予防・早期発見するために,健康診断(ドッグドック・キャットドック)を受けましょう!

病気が起こってから治療するのではなく,小さな異常をみつけて予防あるいは改善させることで,わんちゃんやねこちゃんの健康を保つことが大切です。

頻度としては1歳~10歳くらいでは,年1回の定期健診,10歳以上では年に2回の定期健診をオススメしています。

健診の内容は,身体検査(視診・触診・聴診など)・血液検査(CBC・生化学検査など)・尿検査・超音波検査(胸部・腹部)・レントゲン検査・心電図検査・血圧測定などを行います。

それぞれの検査では,下記のようなことが主にわかります。

【身体検査】

・肥満や削痩のチェック

・膝蓋骨脱臼などの整形外科疾患のチェック

・心雑音の有無

【血液検査】

・貧血や炎症や感染の評価

・腎臓や肝臓などの臓器の異常の評価

【尿検査】

・腎臓,膀胱,尿路系疾患の評価

・多飲多尿の評価

・糖尿病の評価

・尿石症の評価

【超音波検査】

・心臓の評価

・各臓器(肝臓,胆嚢,腎臓,副腎,脾臓,膀胱,前立腺,膵臓,腸など)の評価

【レントゲン検査】

・肺(肺炎,気管支炎,肺水腫など)の評価

・心臓(心拡大など)の評価

・気管(気管虚脱,気管気管支軟化症など)の評価

・骨(脊椎,四肢の関節,股関節,膝蓋骨など)の評価

・尿路系(腎臓・膀胱・尿管・尿道などの結石)の評価

このような検査をすることによって、高齢になって増えてくる腫瘍なども早期発見することができ早期治療が可能になり寿命が延びることも多いです。

また腎臓のように機能が一度失われると、回復することがない場合が多いような臓器は,特に早期発見・早期治療が重要になり,それ以上悪くしないようにすることが大切になってきます。

健康診断が気になる方は,病院にお電話ください。検査前の注意点やどの検査をするかなどの詳しい内容や値段などをお伝えします。

獣医師 鈴木