呼吸器疾患セミナーに参加しました

こんにちは。獣医師の成瀬です。

当院では、日頃より最先端の獣医療を提供するために、常に新しい知識や技術を学び、日々の診療に生かしております。

そのため、定期的に学会やセミナーに参加しており、先日も呼吸器疾患のセミナーに参加してきました。

呼吸器疾患とは、生きる上で欠かすことができない『呼吸』に関連する疾患のため、命に直結する一方で、感染、腫瘍、心臓病、先天的異常など、原因が多岐にわたります。

そのため、呼吸器疾患にはより適切な検査、正確な判断、慎重な治療が求められます。

日常的によく遭遇する呼吸器の症状として、咳や異常な呼吸音があげられます。

咳と聞くと、最初に感染症が原因として思い浮かぶと思いますが、実は心臓病なども咳の原因になります。

同じように、異常な呼吸音も気管虚脱、短頭種気道症候群など、様々な疾患が原因となります。

原因が違えば治療法も全く異なるため、正確な診断が求められます。

呼吸器疾患を診断するためには、レントゲン検査やエコー検査、血液検査など、複数の検査を併用し、総合的に判断して診断していきます。

それぞれの検査には得意不得意があり、レントゲン検査では立体的な構造や呼吸時の動きを見ることができず、エコー検査では胸の中の気管や気管支の評価はできません。

その弱点を補うことができる検査が、気管支内視鏡検査です。

気管支内視鏡は、口から細いカメラを気管支内に入れ、呼吸時の動きや構造をリアルタイムで観察することができます。

また、胸の中の気管や気管支まで観察することができ、感染の有無もマイクロブラシを用いて採材することで評価できます。

当院では、診断が難しい呼吸器疾患も様々な検査を行い診断、治療できるように様々な検査機器を導入しております。

咳やくしゃみ、そのほか呼吸器の症状でお悩みの方はぜひ一度ご相談にいらしてください。

ご来院をお待ちしております。