麻酔セミナーと会陰尿道瘻セミナー

5月25日は、日本獣医疾病統計研究会のセミナーで「麻酔の概念に基づいた麻酔計画の立て方と局所麻酔の活用」でした。

疼痛管理については、現在関心の高い分野です。当院でも、局所麻酔、麻薬等を積極的に使用してできるだけ苦痛の少ない処置をするようにしています。

去勢手術の精巣内ブロックのお話があったのですが、精巣に針を刺すのはなんとなく気が引けます。

5月29日は、HJSのセミナーで「はじめての雄猫の会陰尿道瘻」でした。フードが進化したためか、犬猫で結石がコントロールできない症例は少なくなっていますが、どうしてもコントロールできない場合、このような尿路変更手術が有効です。

正しい手技で行うことにより、合併症を最小限にできるとのことでした。

最近ではSUBシステムや尿管ステントなどのデバイスも利用可能なので、泌尿器系の手術も以前よりやりやすくなってきています。

猫の慢性腎臓病(CKD)へのアプローチ セミナー

4月9日日曜日は、「猫の慢性腎臓病(CKD)へのアプローチ」のセミナーに参加してきました。

今月、新しく発売された、ネコの慢性腎臓病治療薬についてのセミナーです。ラプロスという商品名ですが、ベラプロストナトリウムという比較的昔からヒト用では使われているお薬です。

ベラプロストナトリウムは、イヌの肺高血圧症などで使用したことはありますが、今回はネコの慢性腎臓病を適応症としています。作用機序としては、血管内皮細胞保護作用、血管拡張作用、炎症性サイトカイン産生抑制作用、抗血小板作用などがあり、慢性腎臓病における腎機能低下の抑制および臨床症状の改善が期待できます。

IRISステージ2~3の慢性腎臓病が適応となるため、積極的に使用していこうと思います。

このお薬は慢性腎臓病を治す薬ではないため、根治治療ではありませんが、生活の質を保ちつつ長生きしてもらうための治療オプションの一つになるかと思います。

松原