ヨツユビハリネズミの診療と診療時間変更

ここ数年で、ヨツユビハリネズミの飼育頭数が増えています。

当院でも、毎日何頭もハリネズミの診察を行っています。診察にあたって、針がなかなか厄介です。採血もエコーも鎮静なしではできないので、毎回鎮静をかけることになります。

ハリネズミには口腔内疾患も多く、歯肉炎や扁平上皮癌がよく見られます。早期発見するには、鎮静下での口腔内検査が必要です。

また、雌では子宮疾患が多発するため、腹部の超音波検査が必要です。

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写真は、摘出したヨツユビハリネズミの子宮・卵巣で紡錘形細胞肉腫という悪性腫瘍でした。

ヨツユビハリネズミの病気は、まだ不明な点も多いですが、腫瘍が多発するため、早期発見が重要です。

当院では、10月から水曜日と日曜の午前中も診察を開始します。出勤する獣医師は、スケジュールをご確認ください。

ヨツユビハリネズミのダニ 疥癬のはなし

ヨツユビハリネズミ  Atelerix albiventris は来院機会の多いペットさんです。
飼育も難しくなく、その可愛らしい見た目から最近飼う人が増えているようです。

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ヨツユビハリネズミに多い病気といったら、なんといってもダニ!
次に1歳超えたあたりから腫瘍といったところでしょう。

今回はダニの話です。
ヨツユビハリネズミのダニはCaparinia tripilisという、ヒゼンダニの仲間です。
他にも何種かいるようですが顕微鏡でも違いがよくわかりません。

ヒゼンダニは疥癬というヒトの皮膚病の原因として有名です。
あまりにかゆいせいでナポレオンの進軍を止めたとかなんとか。

このCaparinia tripilisは激しいかゆみと、皮膚をガサガサにし、フケを大量に出し、針が抜けたりします。
肉眼でも白っぽいよく挽いたコショウくらいには見えるので、注意してみてみると動いているのが見えるかもしれません。
フケや皮膚をセロハンテープでペタペタしたものを顕微鏡でみると・・・

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↑なにやらモチャッとしたのがいますね

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↑立派な顎と手足。卵を持っているのもいます。小さめなのは若い個体でしょう。

写真をよく見ると分かりますが、ダニは肢先に爪と吸盤をもっていて、張り付いたりひっかけたり色々なところを歩くことができます。

治療はスポットタイプの駆虫薬やイベルメクチンの注射を1-2週間おきに3-5回するだけで、大抵はいなくなってくれます。
あとはフケの中にも大量のダニと卵が入っているので、環境をよく綺麗に洗って乾かし、
キンチョール的なものをまわりに吹いておくと良いと思います。

飼育してすぐの若齢のハリネズミに多いので、飼い始めて痒そうならばご相談ください。
もともと野生動物をむりやりペットにしてるので、まぁダニくらいはついててもしょうがないかな、
くらいの心持ちでいてください。

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